牛肉のレアステーキは妊娠中はダメな理由・食べてしまった時
当サイトで掲載されている商品には、一部プロモーション及び広告が含まれます。
妊娠中にレアな牛肉は食べない方が良いとされる理由と、食べてしまった時に意識すべきポイントをまとめます。
photo by stu_spivack
妊娠中にレア牛肉がダメな理由
妊娠中にレアな牛肉を食べない方が良いとされる理由がトキソプラズマ原虫と呼ばれる寄生虫です。トキソプラズマは、牛・豚・鶏・羊などなど、ほとんどの食肉が持っている寄生虫の一種。
寄生虫の中では世界的にもかなり一般的なもので、全世界の人口の3分の1程度の人が一度は感染した事があります。症状としては軽微なもので、軽い風邪のようなもの。自然に治りその症状に気づく事もないほど軽めの病気です。
但し注意しないといけないのは妊婦さんがなった場合。この場合、胎盤をとおして赤ちゃんへと伝わり、目の障害や精神発達の障害、先天性トキソプラズマになる事例もあります。実際に感染している例は、日本での場合は0.05%とかなり少数ですが、念のため注意しておいた方が良い病気です。
トキソプラズマの予防方法や治療方法
感染経路は主に3つ。食肉の生食によるものと、猫の排泄物や接触、土の中(庭いじり等)からの感染です。トキソプラズマを予防する方法は、これら3つの行動をやらない事に限ります。
またトキソプラズマは一度かかると抗体ができるので、2度めは問題のない病気。妊娠前に抗体ができている場合には赤ちゃんへの感染リスクもなくなりますが、妊娠後に感染した場合には低いながらもリスクのある状態なので注意が必要です。
全国の約半分程度の産婦人科では、実費(約1000円程度)でトキソプラズマの抗体があるかどうかの検査を受けれるので、そんな検査を利用する方法も一つの手です。
▶参考:抗体検査でトキソプラズマに今感染しているのか、以前に感染していたのかがわかりますか? (先天性トキソプラズマ 患者会)
この検査で、妊娠中にトキソプラズマに感染した事が判明した場合には、病院で専用の投薬をする等の治療方もあります。100%赤ちゃんへの感染を防げるわけではありませんが、障害を軽減させる事が実証されているようです。